築15年の特養 照明と空調改修の効果を検証

特養のような大型の施設の冷暖房設備は、現在はEHPが主流だが改修した施設はプロパンガスを使用するGHPビルマルチによる集中システムである。空調室内機は全熱交換機と組み合わせた室内換気もおこなっている。
またこの施設は、井水や太陽熱温水器を導入するなど、もともと水光熱費の低い施設である。
2009年には、国交省の設備改善補助を受けて太陽熱温水器から得られる温水の利用効率を向上させるガス温水器の導入と併せて、GHPから個別EHPへの切り替えを可能とさせるためのキュービクルと電気幹線の工事をおこなっている。
正直なもので、耐用年数が過ぎたGHPは、負荷の大きい3階から故障が多発するようになる。
2017年の改修の検討は価格、工期など点で個別EHP化よりもGHPをそのまま新しい高効率のものに置き換える方策の方が評価が高かった。
改修工事は、LED照明化を合わせて行うことで、省CO2促進補助(環境省)を受けることができた。補助率は概ね工事費の25%に上る。

下のグラフは、改修後の省エネ効果を高熱費ベースで表したグラフだ。

改修による費用効果
ー過去三年平均との比較ー

工事は、各ゾーンを10日程度で仕上げながら全体では40日を要したが、光熱費の削減効果は工事が進むにつれて現れ、工事の完了後はほぼ安定して削減が続いているのがわかる。
過去3年平均と比べた光熱費(支払いベース)の削減率は工事後の平均で、電気代で24%、ガス代で31%である。
かなり大きな効果といえるのではないだろうか。