シタンの箸

シタンの箸があまりに使いやすいので、親しい人に差し上げようと、つぎつぎ作っているうちに製作手順がこなれてきました。
バンドソーの刃を使い分けて切断すれば、研磨代の少ない木取をすることができます。こういった作業は、事前の設計やスミだしが重要だ。まさに段取り8分といったところでしょうか。
たくさん作っているうちにすぐ折れてしまう箸ができてしまうことがあります。これは木取の段階で繊維方向をよく見ていないことに原因があります。シタンのように木目が見にくいものは注意が必要で、こうしたことがわかるのも自然物相手の面白いところです。

久杉の箸

30年の杉丸太を山から切り出して大量に建物に使ったことがありますが、原木の径は30センチに近い。屋久杉は、わずか8ミリほどの箸の太さのなかに、30年の年輪が入ってしまいます。
流れていった時間に思いをはせながら箸を使うのも一興かもしれません。
繊維が多い分だけ丈夫でしかも軽い、そしてなによりも美しい。

シタンのナイフとフォーク

大きめにカットした野菜を蒸して、岩塩とレモンそしてエキストラバージンオイルを振りかけてボールの中で一回しする。
そうした料理を食べるときには木のナイフとフォークがよく合います。
閉じ込められたうまみがほどけるお皿の上も料理のプロセスのようです。
ナイフは例によってパン包丁のようにギザギザを入れると、あら不思議よく切れます。