イブキの長皿360×220×24

イブキの器が出来上がった。
このような木の器を作る作業を工芸と言わせてもらうならば、工芸というのは欠点が欠点としてよく見えてしまうという点がアートと決定的に異なると思う。
加工精度や仕上げの密度といったもの・・・丁寧か雑かというのはたちどころに誰でもがすぐにわかってしまうのだから。
それは作り手にとっても同じことで、見える欠点をどこまでなくせるかという我慢の作業がつづく。
自然物である木はランダムで非対称なものだ。削り方も部分によって異なるくらいに。
それを無理やり整形へ、対称へと削り出していく。そうすると今まで見えてなかった表情が現れてくる。
さらに徐々に番手を上げながら磨いてゆくと、それが器の個性としてひかり始める。
木の器を作るのは、そういう素材から器へと変化していく木のドラマを見る興味がつきないからかもしれない。